アレルギーとは
✔アレルギーはきちんとした診断が大切です。
✔食物アレルギーの治療の原則は、正しい診断による必要最低限の除去です。
アレルギーの検査に関して、詳しくはこちら
アレルギーとは?
体は通常、細菌やウィルスなどの外部侵入者から自己を守るために免疫システムを持っています。しかし、この免疫システムが過敏に反応することがあり、それがアレルギー反応を引き起こします。
アレルギーのメカニズム
アレルギー反応を引き起こす原因物質は「アレルゲン」と呼ばれます。これらは食べ物や花粉、ダニなど、日常生活の中に広く存在します。アレルゲンが体内に入ると、体はこれを排除しようとしてIgE抗体を生成し、「感作」と呼ばれる状態になります。再びアレルゲンが体内に入ると、これに反応してアレルギー症状が生じます。
経皮感作とは?
健康な皮膚は通常、異物の侵入を防ぐバリアとして機能しますが、湿疹などの状態ではアレルゲンが侵入しやすくなります。これを「経皮感作」と呼びます。ですので、健康な皮膚の状態を保つことは、この経皮感作を防ぐうえでも大切であると考えられています。
アレルギーの関連する病気
アレルギーの関連する病気は様々です。例えばアレルギー性鼻炎(花粉症など)、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などがあります。
食物アレルギーについて
食物アレルギーと付き合っていく中での大切な原則に、「正しい診断による必要最低限の除去」があります。血液検査でアレルギーが疑われても、それが直接、その食物を食べてはいけない、とういことにはなりません。
また、果物や野菜を食べてアレルギー症状が出る方の中には、花粉ー食物アレルギー症候群である方もいます。
アレルギー・マーチについて
小児期に、アトピー性皮膚炎から始まり、食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎と次々とアレルギーを発症することを「アレルギー・マーチ」と呼びます。経皮感作がアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの発症リスクとして考えられています。(現在も研究が進行中であり、今後アレルギー・マーチの概念は変更となる可能性もあります。)これらを予防するために、保湿などに代表されるスキンケアを当院では推奨しています。
まとめ
当院ではアレルギーに関する問診、診察、血液検査や舌下免疫療法を行っています。
重症のアレルギーや経口負荷試験が必要と思われる方は専門医の先生にご紹介しております。
アレルギーでお困りの方は、一度当院までご相談ください。
*当院では皮膚テスト、経口負荷試験は行っておりません。
免責事項
- この記事は、より多くの方に病気に関しての知識を深めてていただく目的で執筆しています。病状ごとに、その方に提供される最適な医療は異なるため、治療方針に関しては必ず主治医にご確認ください。
- この記事は、信頼できる専門家の先生方が執筆、監修されているという観点、評価の定まっていない原著論文の引用を控えるという観点から、原著論文に加え、学会発行のガイドラインや、世界的に信頼され、参照されているデータベースであるUpToDateを積極的に参考文献として参照させて頂いております。
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豊田かなでクリニック
院長:加藤友大
医学博士、日本内科学会 認定内科医、日本循環器学会 循環器専門医
2025年11月、「正しい情報に基づいた患者中心の医療」を実践するために、豊田かなでクリニックを開院。「おいでん病気ペディア」では、しっかりとした医学的な根拠に基づき、不必要に不安を煽らない情報の発信を行っています。
Web問診・オンライン予約・オンライン診療などのデジタルトランスフォーメーション(Dx)を取り入れ、「スムーズな体験で健康管理をもっと手軽に」するクリニックを目指しています。
今後は、AIトランスフォーメーション(AIX)を積極的に取り入れ、温かな医療で地域の皆様の健康を守る「未来の医療のカタチ」を創っていきたいと考えています。
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最終更新日:2025/3/4